次の日、俺は、もっと元気がなかった。

「どうしたんだ?あれ?大橋来ないじゃん。」

洋太は、知らないはず。

「記憶喪失になってしまったんだよ。」

「え…記憶喪失!?」

ビックリしている。
生きてるだけ良かったとは、思っている。

「昨日歩きながらゲームをしてたら、赤信号に気づかなくて渡ってたら、車にはねられそうになった俺を助けて、奈緒が…」

「大変だったね…大橋大丈夫なのか?」

「あー、記憶が戻ることを祈っててくださいだって。」