帰り道。
俺は、ゲームしながら歩いていた。
ゲームに夢中になってて、たまに「はっ」てなることもある。

そんな時…夢にも思わない事が起きた。

「危ない!空!」

え?って前を向いたら、赤信号だった。
道路のど真ん中。

バンッ!
何かが俺に突進してくるかのように、前に飛ばされた。

「おい…」

そこには、道路で倒れている奈緒。
その横には、引きそうになっている、タクシーが止まっていた。

「大丈夫か!?引かれてないか?」

タクシーの運転手が奈緒に駆け寄る。
何が起こったのか分からず、混乱している状態になっていた。

「奈緒!奈緒〜!」