3年1組の教室では、すでに玉緒と遥が待っていた。


「もう2分遅れてるんだけど?」


 21:02と表示されたスマホをこちらに見せつけたあと、あたしに気づいた玉緒が怯えた顔で1歩後ずさる。


「なんで……なんで新菜がいるわけ!?」


「私たちの話をこっそり聞いていたみたいなの。戦力になるらしいから、入れてあげて?」


 断じてそんなことは言っていない。


 だけど美依は、あたしが参加するのはもう確定事項みたいに話す。