ケータイ小説 野いちご

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絵のない絵本・さかなまさか

 僕のおうちに魚が来た。

「金魚」という魚だって。

 お母さんが友だちからもらってきた。

 魚はガラスのおうちに入れた。

 ポチャン。

 スイスイ。

 毎日ぼくがエサをあげるんだ。

 毎日毎日あげるんだ。

 いっぱい食べて大きくなーれ。

 *

 大きくなった魚をもっと大きなおうちに入れた。

 お母さんの頭より大きなおうち。

 ポチャン。

 スイスイ。

 ぼくは毎日エサをあげる。

 もっと大きくなーれ。

 *

 魚はまた大きくなった。

 お母さんはぼくの身体くらいのおうちに魚を入れた。

 ポチャン。

 スイスイ。

 魚は元気に泳いでいる。

 ぼくは毎日エサをあげた。

 もっと大きくなーれ。

 *

 魚はまたまた大きくなった。

 お母さんはお風呂くらいのおうちに魚を入れた。

 これならいっぱい泳げるね。

 魚が元気に跳ねる。

 ポチャン。

 スイスイ。

 ぼくは毎日エサをあげる。

 もっと大きくなーれ。

 *

 魚はさらに大きくなった。

 お母さんはぼくのおうちではもう飼えないと言った。

 だからぼくのおうちの近くにあるプールに魚を入れた。

 ポチャン。

 スイスイ。

 ぼくは毎日エサをあげる。

 もっと大きくなーれ。

 *

 魚はお母さんより大きくなった。

 プールのおうちでもちょっと狭そう。

 だから海に連れて行ったよ。

 ポチャン。

 スイスイ。

 ぼくはもうエサをあげられないけど……。

 もっともっと大きくなってね。

 海よりもっと大きくなーれ!
 
 
 おしまい。
 
 
 

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