次の日、私は困っていた。
・・・てらっちの部屋に行く時間がわからない。
放課後になってからそのことに気づいて、頭を抱えた。
しかも、携帯は修理に出していて、他のみんなも早々と部屋に帰ってしまった。
どうしよう・・・。
よし、こうなったらてらっちの部屋に行ってみよう。
そう思って部屋のドアを開けた瞬間、もっと勢いよく向こうに引かれた。
いきなり身体が前に傾いて、倒れる!と思ったら、誰かが受け止めてくれた。
「うおっ、ごめん。大丈夫?」
この声は・・・爽くん?
爽くんのことを意識した瞬間、私の心臓は激しく動き出した。
慌てて爽くんの腕の中から出て、体勢を戻す。
「ありがとう、危うく転ぶとこだったよ。」
「ふっ、転ばなくてよかったね。」
・・・よかった、このドキドキはバレてなさそう。
「あれ、そういえばなんで爽くんはここに来たの?」
「ああ、みこを呼ぶためだよ。紘基から時間、聞いてないでしょ?」
「うん、わからなくて困ってた。」
「だよね。なら、行こうか。」
そう言って、何故かハルくんたちの部屋に行く爽くん。
よくわからないまま、部屋に入って、すごく驚いた。
「「おめでとう!!みこ、奏音〜!!」」