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最初に思い出すのは、9歳だった頃の私。


私は全身を管でつながれ、1日中ベッドで拘束されていた。


病院特有の薬品と、消毒液の匂い。子供ながら感じ取る、死の気配。


……体がだるい。


お医者さんが、必ず良くなると言って投与した薬の副作用で、一秒ごとにお腹に死にたくなるほどの激痛が走る。