それからさらに三ヶ月後。


「見ろよ。あの子だぜ。神崎メイさんって」

「うわぁ、超美人……芸能人並みじゃん」

「しかも今年の首席だろ? 全科目100点だったって」

「合格平均点60点とかだろ。化け物かよ」

「くそぉー、やっぱ可愛いな! 俺、話しかけてくる!」

「やめとけ。隣にいるの元不知火の一示さんだぞ」


……なんか、さっきからすれ違う新入生にチラチラ見られてる気がする。


会話はよく聞こえないけど、もうすでに嫌われてるのかな?


「じゃあメイ、入学式頑張れよ」
と一示さん

「見送りありがとうございます」

「おう、しばらくはこの辺に住むのか?」

「はい。家からは遠いですし」

「そっか。……寂しくなるな」

「また帰ってきますよ。喰喰を倒して、家族を取り戻したあとで」