ケータイ小説 野いちご

ねえ、知ってる?【上】

③ 叶えたい、叶わない
「好きです」




 私はすぐにこのことを大和くんに話した。


 大和くんはただ優しく聞いてくれた。


 陽十香に言われて大和くんのことも少し考えてみたけど、やっぱり考えるのは雅暉さんのことばかりだった。




 その日は突然訪れた。


 学校が夏休みに入り、服の袖も短くなった。


 雅暉さんはずいぶん明るくなった。


 美舟さんがいなくなってしまってから一ヶ月くらいはたまにお店でも暗い顔をしていたけど、最近では前みたいに明るく振る舞ってくれる。


 完全に吹っ切れてはいないのかもしれないけど、少しずつ元気になっているみたいだ。


 その日のラストは私と空さんと雅暉さんの三人だった。


 

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