ケータイ小説 野いちご

キミが可愛くてたまらない。

02*初めての気持ち。
胸のモヤモヤ*side真由




「こうくん、起きてっ……!」

「……んー……」

「遅刻しちゃうよーっ……!」

「……ん」



短く返事をしたこうくんは、眠そうにのそりのそりと身体を起こした。

そのまま私の腕を引っ張って、抱き寄せてくる。

――ぎゅうっ。



「10秒……だけ」



うっ……ま、また……?

いつの間にか、恒例になっている。

お試しで付き合い始めてから早半月。

毎朝10秒間、こうくんに抱きしめられるようになった。

最初の頃は少し抵抗していたものの、今はもうおとなしくしている。

理由は、いつもはクールなのに朝だけ甘えてくるこうくんが、なんだか可愛いっていうのと……。

……嫌じゃないと思っている自分がいるから。

< 80/ 136 >