学校についてすぐ、クラスを確認して席についてほっと一息。


「ねえ、あの子みて。膝から血でてるんだけど」

「うわ、まじじゃん。なんか怖いね」


...なんてしてる場合じゃなかった。


もともと同じ中学で仲良しだったのか、それとも今日仲良くなったのか知らないけれど、わたしのほうをチラチラみながら会話する女の子たち。


膝をみるとすでにかたまった血は確かに少しグロい。

あのイケメンくんのせいで転んでケガしたことなんてすっかり忘れていた。



わたし絆創膏もってたっけ...?

いや、持ってない。

でも保健室にいってる時間もない。