そんなこんなで色々とあり。


片桐くんとは元の友達の関係に戻り、

最近では、美夜と片桐くんはとても仲良くなっている。


…というか、


「…おい片桐、音葉に近づくな」


「って言っときながら坂下は学校で佐々木さんに悪態つくしかできないもんな?」


「お前、まじ腹立つ」


Sっ気のある片桐くんが笑顔で美夜をからかってるだけなんだけど…、


まぁ、なんだかんだで美夜も片桐くんには心を開いてるっぽいしね。


そして、


私はゆーゆと一緒に昼休みを過ごすようになって、親友とも呼べるくらいの仲になった。


私に元々話しかけてくれていたゆりねちゃんもゆーゆと話すようになって、  


今では3人でいることが多いんだ。



そんなある日のお昼休み。


「でねっ!ゆーゆね、実は趣味があって!なんだと思う〜?」


といちごミルクを飲みながら楽しそうに聞いてくるゆーゆに、


私は、「料理とか?」


ゆりねちゃんは、「お裁縫かな?」


と答える。



ゆーゆはそれを聞くや否や、

人差し指をピンッと立てて左右に振りつつ、「ノンノンノン」と言って、


「正解は!男装!です!」


と高らかに答えた。


『男装〜??』


と声の被ったこちら側2人に対して、

ゆーゆはノリノリで答えてくれる。


「男装するとねっ!私お姉ちゃんとかにもかっこいい〜って言ってもらえるの!」


「それが嬉しくて嬉しくてねぇ!」


と言うゆーゆ。


『なるほど〜』という反応の私たちに、なおもゆーゆはある提案をする。


「そ、こ、で!男装のままショッピングしてみたいんだけど、今週の土曜日2人はお暇ですか?」


とウルウルお目目で聞いてくるゆーゆ。