ケータイ小説 野いちご

無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

ささいな好奇心〜高瀬side〜


「あーあ、行っちゃった」

空を見上げながら天を仰ぐ。

風はひんやりしてるのに、ジリジリ照りつける太陽が眩しい。

っていうか、俺……。

ほんとなにやってんの。

怒らせるなんて。

たまちゃんも大真面目に語っちゃってさ。

『つい』でしたキスのことは、悪いと思ってるよ。一応ね。

でもビックリした。まさか泣かれるなんて思ってなかったから。

純粋なんだね?

ふわふわしてそうに見えて意外と気が強い。

ふわふわって言えば髪型も。

今どき流行りのおしゃれなツインテールがふわふわ。

遠くからでもめちゃくちゃ目につくから、すぐに見つけられる。

背が低くてちんまりしてるくせに一生懸命黒板の上の方を消してたり、ちょこまか廊下を歩いてたり、クラスメイトと笑ってたり。

ふわふわが気になって、なぜか自然とね。

入学式のときから目立ってた。

そっと目を閉じ、そのときのことを頭に思い浮かべる。


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