「……と、いうことで、
海に遊びに行こうって話になりまして…」
『うん』
「行っても…いい?」
夜、クマくんに電話をして話すと、
クマくんがはぁ、と息を吐いた。
『止めたら行かないの?』
「クマくんが、嫌なら…」
『……行ってほしくはないけど
俺は三連休も部活だし、
柚が遊びたいなら俺が止めるのは申し訳ないから…』
渋々、といった様子で『いいよ』と言うクマくん。
蒼がいることも伝えたけど、ちゃんと友達として一緒に行くのならいいって言ってくれた。
「ありがとね、クマくん」
『本当はめちゃくちゃ嫌だけど…
柚を縛りたくはないから』