カーテンの隙間から入り込む朝の日差しが私の目を覚まそうとしているけれど、まだまだ眠り足りない。

身体が重ダルく、起き上がる事を拒んでいるかのようにフカフカなベッドから離れられない。

隣で寝息を立てている支配人、もとい一颯さんも同じ状況なのか、起きる気配がない。

もう少しだけ寝ていよう…と思いながら横向きになり、一颯さんの左腕に両腕を絡める。

「…恵里奈?」

眠っていると思い腕を絡めたのだが、唐突に名前を呼ばれてドキリ、と心臓が跳ね上がり、まだ寝ぼけ気味の頭の中が無理矢理に再起動された。

「起きたの…?」

「まだ寝てますっ…」

寝ている振りをして目を閉じたままで、掛け布団の中へと潜り込む。

「寝ている時に返事をする奴がいるか!」

「……っうぅ、」

「おはよ、恵里奈」

「おはようございます…」

顔の部分だけ、掛け布団を剥ぎ取られて、寝起きだというのに整った顔立ちで見つめられる。

「朝から可愛い事してくれたから、寝た振りしてようかとも思ったんだが…生憎、今日は予定が詰まってるから泣く泣く起きた」

「……そ、その割には、な、な、何してる…ん、ですかっ!」

「恵里奈が隣に居る事を確かめている」