学校一の美少女。

誰もが認める天使のような愛らしさ。

そんな呼ばれ方で有名な藤沢水都さんに、俺こと古閑作之助は声をかけられた。

放課後の屋上。そんなベタなシチュエーションで。

「あの! どうしたらヤンキーになれますか⁉」

「………」

咄嗟に頭に浮かんだ言葉は、『頭大丈夫かこいつ』……だった。