昨日は突然の停電にすごくびっくりした。


お皿まで割っちゃったし。


自分の家じゃないから、暗闇のなかどうしていいかわかんなくて、パニックになっちゃったんだ。


そしたら朔くんが飛んできてくれて……すごく安心した。


抱きしめられたときは、びっくりした。


私が怖がってたから、安心させてくれたのかな?


びっくりしたけど、安心感の方が強くて。


女ギライなはずなのに、無理してないかな……なんて申し訳なくも思った。


『小春なら、いいよ』


そう言ってくれた時のことを一瞬思い出したけど、それは一緒に住んでる間柄としてってことだよね。


今朝、朔くんの部屋に入って起こしに行ったら、珍しく声を掛けただけで一発で起きたんだ。


ちょうど夢の切れ目だったのかな?


抱きしめられなかったのは、よかったけど。


ちょっと、拍子抜けしちゃった……。