それからお父さんとはあまり話をする事なく日が過ぎていく。

というのもお父さんの仕事が忙しいって事に加えてわたしがお父さんを避ける様になってしまったからだ。

元から時間が合わず顔を合わせる機会が少なかったわけだけど最近はわたしは部屋に篭っているし、家の廊下でバッタリ合っても「お帰りなさい」くらいしか会話をしない。



お互い譲れないものがあるのに会話をした所でそれは平行線を辿っているだけ。



もう、お父さんを説得しても意味なんてないのかもしれない。



そう思うようになっていた。



お父さんと話す事をやめたって何の解決もしない事はわかっているけれど否定されるだけの会話に意味があるとは思えなかった。