「ごめんね、瑠南」
「んーん、むしろご褒美」


琉星のおうち。
琉星の部屋と編集部屋の間のスライドドアを全開にした状態で、琉星の部屋のテレビの前で1人在中している男の子を視界の端で見つながら、納期の近づいた音源の編集を。


来月の曲を2曲と、この前の体育祭用に作った私と瀬那、深優、琉星の歌、快斗のダンス動画の落とし作業しなきゃなんないから。


twilightの中で編集メインにしてるのは私と琉星だから、オフの揃った私たちは一緒に編集することになった。


というか、編集用の私のパソコンは琉星の家に置き去りにしてるだけ。
この前の体育祭用の音源は、家にあるちょっとパワー弱い子で地道に頑張った。


「深優の音源ってさ、どのくらい加工する?」
「多分ケロった方がいいよね、サビとか被せまくりでしょ?」
「そっか……」