ケータイ小説 野いちご

続・隣人はクールな同期でした。

4章:雨降って地固まりました。
*欲しかったモノ


気持ちがすれ違っていたせいか
今は愛する想いに幸せを感じるように
1日1日が大切だった。


だけど――

あれから泉海さんに会う事はなくて
引っ越したのか
隣の部屋からは気配も感じない。


「最近、泉海さん見掛けないけど…
 何かあったのかな?」


どうしたのか少し心配になり
ある夜、ジンに聞いてみたモノの
彼に言わせれば…


「さぁな。
 あの人には悪いけど
 俺はもう関わるつもりがねぇし
 放っておいてもいいと思ってるから」


って、完全に突っぱねている。


「そんな”放っておいても”なんて…
 確かにアタシ達もモメたりしたけどさ。
 さすがにそれは冷たいんじゃない?」

「どう思われても構わねぇよ。
 けどもう…懲り懲りなんだよ」


『あんな思いをするのも、させるのも…』と
小さく漏らすジンの声は
とても辛そうに聞こえる。


アタシが眠っていた間に
2人の間で交わされた言葉はたぶん
どちらもお互いがお互いを
傷つけたのかもしれない。

ジンの顔を見れば
それがわかる。

冷たく突き放す言い方しているのは
アタシや泉海さんの事を考えての
ジンの優しさなんだと思う。


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