―――翌朝。


「いたた…」


ケガした箇所と
腰が痛いのを感じて目が覚めた。

…腰は別の意味で痛いんだけども。

隣ではスヤスヤと気持ち良さそうに
寝息を立てて眠るジン。


よく見れば2人揃って…裸。


うわ…昨日の事を思い出しちゃったよ。


泉海さんとの関係について話をして
ジンの気持ちを知って…
愛してもらって…

そして結果的に2回も・・・


ダメダメ!
それ以上は恥ずかしすぎるッ


でも…
すごく良かったのは事実。

体もだけど
心が繋がった事が1番。
ずっと拒否されていたのかと思っていた。
でも違ったんだ。
ジンはアタシの体の事を気にしてくれて
手を出さなかったんだなって…
そう思ったら
もっと好きになったよ。


「おはよ、セツナ」


余韻に浸っていると
いつの間にか起きていたらしく
ベッドに寝そべったまま
肘をついてこっちを見ている。


「おおおおおはよッ」

「何だ?
 昨日の事を思い出して動揺してんのか?」


鼻でクスっと笑いながら
あっさり見破られたアタシの心情。
この男にはお見通しらしい…。