ケータイ小説 野いちご

涙の数だけ

カワッタヤツ






「何言ってるの!!

そんなワケないでしょ?
もっと自信持ちなさい!!」



そんな1人の生徒の声が俺の耳に届く。



「ゆずぅ〜」


案の定と言うか、その生徒の前には泣きそうなヤツが1人。



この光景には正直飽きた。

それくらい、たくさん見てきたんだ。




「泣きたいとき涙我慢していつ泣くの??

泣きたいなら泣きなさい」


そう彼女が言うとさっきまで泣きそうな顔をしていたヤツは泣き始めた。


俺はそれを見て見ぬフリをして職員室に向かう。



今日も泣かせたな、新垣



コイツは友だちを泣かせるのが得意。


何を相談しているのか知らないが、
新垣はよく友だちに相談されている。


そうすると相談したヤツはほとんどの確率で泣いてしまう。


それを慰める新垣は穏やかな表情で。

大人な顔で。



印象は



『変わったヤツ』



ってこと。







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