放課後になるのを待ち、あたしたち3人にはパソコン教室へ向かった。


部活で利用されているので、邪魔にならないように教室後方で使わせてもらうことになった。


パソコンが立ち上がるのを待つのももどかしく感じる中、検索画面を表示して『人間に寄生する虫』と検索をかけた。


ズラリと出て来る検索結果に一瞬めまいが起きそうになった。


想像以上の数がヒットしてしまった。


この中から該当する寄生虫を探し出すのは至難の業だ。


でも、やるしかない。


『閲覧注意』と書かれたサイトをクリックしてみると、地球上で最も恐ろしい規制中だとされる虫の写真が表示された。


糸のように長く、白い体の寄生虫。


水泳中に耳から入り込み、脳味噌に寄生する虫。


寄生されたら人間の目の機能を破壊する虫……。


その種類は様々で、映像を見ているだけで吐き気を催した。


「大西さんの体液に乗って次々に感染しているのだとしたら、もっと被害状況は深刻だろうな」


画面を凝視しながら柊真が言う。


「そうだね。学校内だと飲食もするしトイレも行く。今は水泳の授業がないから、まだマシなだけなのかも……」


もしかしたら、自分たちの知らないところで感染は広がっているのかもしれない。