ケータイ小説 野いちご

保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

家に来ないで


ついにこの日がやってきた。

やっとだ。

やっと、待ちに待った夏休み!!

終業式までがこんなに長く感じたのなんて生まれて初めてだ。

ようやく夏目くんの監視やイタズラから解放される。

夏休み前日の担任の先生の最後のホームルームが早く終わるのをどれだけ願っていたことか。

あれから、夏目くんは変わらず私の行動範囲になにかと現れて。

何がムカつくって、みんなの前では直接私と話したりせずに、

光莉や雪ちゃん、ほかのクラスメイトに絡んで、間接的に私に接触してくるところ。

『もう近づかないで!』
なんて言えば、絶対に

『郁田さんに話しかけたわけじゃない』
って言われるのが目に見える。

けどまぁ、夏目くんのバイト先に行ったあの日から2週間以上経って、

夏目くんとふたりきりになることもあんな風に触れられることもなくなったから、

もう私に飽きてきたんだろうと思うから、少しは安心だけれど。

このまま夏休み明けには全部なかったことのようにしてもらえたらありがたいな……。

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