ケータイ小説 野いちご

Keeper.ll

第3章// 狂気を探して
第23項// 蛇との邂逅







今夜も再び、バーへと赴く。希望さんに相手をしてもらった。段々と反応速度も上がってきている。


この頃、は組手なんかをしてもいい感じにいなして避けて攻撃をして、ということが出来ていた。


なので生傷も減ってきたが、今日からは不意打ちの場合の反射訓練に入っている。希望さんいわく、基礎の練習から始めないとなまった体を直ぐに叩き起すことは出来ないだろう、だそうだ。





休憩だ、と言われたから水分補給をしていたというのに希望さんはいきなり襲ってきた。


拳が風を切る音がして何とか体を反らしたが、少しだけかすれて当っていく。



そんなことが繰り返されていた。何でも殺気を感じれるくらいに神経を研ぎ澄ませ、だそうだ。


無茶は言わないでもらいたい。殺気を感じる、とか一番苦手な行為なのだけど。





「そういえばこの頃、里香ちゃん肌質良さそうね。」



訓練が終わってからのいつもの雑談時間。わざわざ呼び出されるほどに大事な話があるかと構えて行ったからすぐに本題に入らなかったのは少し意外だけど。



『はい、この前貰った化粧水と乳液使ってるから……ですかね?』


「その可能性は高いわね。肌にあっているようでよかったわ。」



にこやかに微笑む姿。

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