俺の、死んだ理由が分かって数日経った頃、大学から帰って来た奏悟の肩に黒い影が憑いて来た。
俺はそっと近寄って、黒い影を吸い込み食べていると、奏悟が俺を見た。
「何食べてんの?兄さん。」と奏悟は言った。
「え?別に…」俺は影を飲み込む。
「なぁ。奏悟、お前最近さ、学校で疲れたりストレス溜まることでもあった?」と訊くと、
「特に無いな。どうして?」と奏悟は言う。その時、俺は悟った。
女だな、と。
次の日、また奏悟は影を連れて来た。昨日のとは少し違う。
また次の日も、その次の日も、奏悟は影を連れて来た。
お前、どんだけだよ!と流石に思った。