はぁ


思い出すな西村華乃


不慣れな男子との接触イベントに昨日から頭がふわふわしている


身体が常に熱いみたいな…


重症だ。


「姉ちゃん?」


わ!

洗面台でポワポワしてたら快斗の声に肩がビクッとした


「大丈夫?なんか朝から変だけど」


「だ、大丈夫」


恥ずかしい恥ずかしい


「俺今日帰り遅くなる。大会近いから夜練まで出ようと思って」


快斗はバスケ部のなんとエース

そりゃ夜練まで参加しなさいな


「おっけーがんばってね!」

「柑奈の迎えよろしくね」

「了解!」


「姉ちゃん…マジで顔赤いよ?大丈夫?」


う、触れてくれるな


「熱?」


快斗がおでこに手を当ててくれた


けどおそらく熱じゃないから大丈夫


「熱なんかないよーそれより時間になったから行くね!」


「あ、ちょ」


いつもより少しだけ起きるの遅かったから急がねば


「行ってきまーす」





「ちょっと熱かった気がしたんだけど…」