蓮さんが生徒会室を出ていったのを見て、泣きたくなった。

 嫌われた……。

 隠していたこと、幻滅されたに違いない……。

 蓮さんたちにとって実質、fatalは敵。そのトップと付き合っていたなんて……きっと、軽蔑されたに違いない。

 抱きしめられているところも見られて……愛想を尽かされてしまっただろう。



「あのバカ……また勝手なことを……」

「蓮が当分いないなら、忙しくなるな」

「まったくだ……」



 きっと、用事ができたっていうのも嘘だ……。

 私の、せいで……。

 責任を感じて、蓮さんにも舜先輩たちにも申し訳なくなった。