満開の桜の木の下で、私達6人が遊んでいる絵だ。
「素敵な絵…!ユヅが描いたの?…さすがだね!」
りっちゃんが絵を見て叫んだ。
「………うん。さくらへのお祝いに描いたの」
絵の中の神社には屋台が広がり、桜の花びらが舞い散る中、子供達がお祭りを楽しんでいる。
「結月…ありがとう…!」
私は思わず、結月が描いた絵に魅入られて、また涙が出そうになってしまった。
「…どういたしまして」
結月は嬉しそうに、微笑んだ。
「…俺もいる」
大地が絵を見つめた。ピンク色の髪の少年が、薄緑色の浴衣を着た少女と遊んでいる。
「これはさくらだな。大地は必ず、さくらの側にいたから」
凌太に言われ、大地と私は目が合い、笑った。
「…で、これが俺」
お面をつけて綿あめを持った少年を凌太は指差した。祭りのたびに凌太は、ヒーローのお面を買っていた。
「これが私!」
茶色がかったショートヘアの女の子を、りっちゃんは指差した。
「これ、僕?」
紺野君は、桜の木の下で本を読んでいる少年を指差した。
「私はこれ」
結月はみんなの絵を描いている少女を指差した。絵の中にいても、結月は絵を描いている。
「…この絵から行ける!」
大地は結月が描いた絵に向かって両手を伸ばした。
「みんな行くぞ!」
いきなり空間が歪み、
世界が反転した。
「素敵な絵…!ユヅが描いたの?…さすがだね!」
りっちゃんが絵を見て叫んだ。
「………うん。さくらへのお祝いに描いたの」
絵の中の神社には屋台が広がり、桜の花びらが舞い散る中、子供達がお祭りを楽しんでいる。
「結月…ありがとう…!」
私は思わず、結月が描いた絵に魅入られて、また涙が出そうになってしまった。
「…どういたしまして」
結月は嬉しそうに、微笑んだ。
「…俺もいる」
大地が絵を見つめた。ピンク色の髪の少年が、薄緑色の浴衣を着た少女と遊んでいる。
「これはさくらだな。大地は必ず、さくらの側にいたから」
凌太に言われ、大地と私は目が合い、笑った。
「…で、これが俺」
お面をつけて綿あめを持った少年を凌太は指差した。祭りのたびに凌太は、ヒーローのお面を買っていた。
「これが私!」
茶色がかったショートヘアの女の子を、りっちゃんは指差した。
「これ、僕?」
紺野君は、桜の木の下で本を読んでいる少年を指差した。
「私はこれ」
結月はみんなの絵を描いている少女を指差した。絵の中にいても、結月は絵を描いている。
「…この絵から行ける!」
大地は結月が描いた絵に向かって両手を伸ばした。
「みんな行くぞ!」
いきなり空間が歪み、
世界が反転した。