授業のチャイムが鳴り終わると、すぐに俺はお弁当を持って教室を出る。向かったのは隣のクラス。愛しい彼女とお昼を食べるため。

「愛、いる?」

隣のクラスを除くと、愛しい彼女の姿は見えない。途端に俺の胸の中に色んな感情が渦巻く。愛がいない不安、浮気しているのかもという怒り、会いたいという感情。

すぐに俺は愛が行きそうな場所を探す。その間に何度もラインをした。でも、既読すらつかない。お昼休みの前に送ったものにも既読がついていない。どういうこと?

他の人間ーーー特に男と関わるなんてあり得ない。愛の隣には俺がいればいい。愛の一番は俺だ。空腹すら忘れて、俺は愛を探して回る。

その時、空き教室から楽しそうな笑い声が聞こえてきた。そっと除くと、嫉妬で狂いそうになる。

愛が、何人もの人とご飯を食べていた。女友達はまだいい。愛の両隣りに男が座っている。ああ、早く助け出さなくちゃ……!

「愛!!」

俺が怒鳴りながら教室に入ると、怯えた顔をする彼女。ねえ、何でそんな顔するの?

君ノ愛シイ人ハ俺デショ?