「もしもし……?」

『夜遅くに、ごめんね』



一条くんの声が耳元で聞こえる。

電話越しで聞くと、なんだか胸がドキドキする。




『あのさ……。文化祭、誰と回るか、決まってる?』



突然の質問に、私の頭はフリーズ。



葵と千夏とは約束していないけれど、きっと3人で回るのかなと思っていたけれど……。