ケータイ小説 野いちご

弱くて強い、お姫様。

難しすぎる世界


体育祭は無事終わり、私は紅蓮の倉庫で課題とにらめっこをしていた。


にらめっこと言っても私が先に相手を倒すからあまり長くは続かないのだけど。


「え、つばき解くのはや」


「うわ、すげー!」


天音と悠里が興奮したように私の手元を覗き込む。


「うへぇ!ありがとう!」


一度手を止めて二人に微笑みかける。んふふー、嬉しいなぁ。


それからもっと上機嫌になって問題を解いていく。


ちょうど、一つの大問を解き終えた時、さっきの二人がどっさりと紙の束を持って私の前に座っていた。


「えっと、え?」


「一生に一度のお願いです」


「ん?え?」


「「勉強、教えてくださぁぁぁい!」」


わあわあわあ。


なんか、頼られるの久しぶりだよ!?


前まではのんちゃんにも澄澪にも教えてたけどさ、二人とも最近全然聞いてくれなくなって。


なんでかなーって思ってたらのんちゃんは一緒にオタ活した人が頭いいから教えてもらってるって言うし、澄澪はバイト先の大学生に教えてもらってるって言うし。


なんかおばちゃん寂しいなぁって思ってたころなんだよ。


そんなときに!この二人がぁ!こうやって私を頼ってくれているなんて……!

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