「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか。」




「はい。誓います。」




今日は、私達の結婚式。




高校時代の友人も親族・家族も来てお祝いムードだ。




牧師がまた先輩が答えた同じ質問をする。




「はい・・・・・・。誓います。」




「それでは指輪の交換を。」





私達は、向かい合い指輪をはめるために左手を差し出す。




ふと、顔を上げた瞬間、先輩は微笑んだ。




それは、まるで悪魔のような不敵な笑い方だった。




そして、そっと腕を引っ張り耳元で囁く。




「これからも一緒だよ。美沙。」