ケータイ小説 野いちご

君の詩が聴こえる(仮)

💧第1章💧
私の時間

-ガシャンッ

リビングで何かの割れる音が聞こえた。
急いで部屋を出てリビングへ行くと、割れたガラスをかき集めるお母さんの姿が目に入った。

「ごめんね、こんなダメなお母さんで…私がしっかりしなきゃいけないのに。」

私に気づいたたのか、か細い声でお母さんが言った。

私は何も言えず、しゃがみ込んだお母さんを抱きしめた。

「大丈夫だよ。私はもう子どもじゃない。それに私はお母さんがいてくれるだけで十分だから…」

尖ったガラスを踏んだのか、足の裏に痛みを感じたが、それ以上に胸が痛かった。


……半年前、お母さんはうつ病と診断された。
理由は、お父さんの突然の死だった……

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