三銃士
酒星 疾風 さかぼし はやて
「何やってんだよ?それ、俺のTシャツだよ、父さん」
「風呂上りにこれしかなかったんだ。いいから疾風。ここに座れ」
「俺じゃないよ?冷蔵庫のプリンを食べたの」
「そんな話ではない。まあ、座りなさい」
うらら学園中等部の卒業式を控えた彼は厳格な父の話にひとまず座った。
「……お前は春からうらら学園の高等部に上がるが、実は理事長から直々にお前に頼まれ事があったんだ」
「あの爺さんが俺に?」
うらら学園の食堂や給食の管理を一手に任されている『うららの台所』の料理長である酒星父は、理事長から孫娘についてお願いがあったと言った。
「孫娘って。もしかして美友か」
「そうだ。長らく病院で過ごしていたが、最近は元気になられたので春から高等部に進学するそうだ」
「マジで?あの美友が」
幼馴染の彼は、あの色白の笑顔の彼女を思い出していた。
「そうだ。そんなお前に理事長は彼女の護衛を頼んで来たんだが、私は断ったからな」
「なんで?なんでだよ」
酒星 疾風 さかぼし はやて
「何やってんだよ?それ、俺のTシャツだよ、父さん」
「風呂上りにこれしかなかったんだ。いいから疾風。ここに座れ」
「俺じゃないよ?冷蔵庫のプリンを食べたの」
「そんな話ではない。まあ、座りなさい」
うらら学園中等部の卒業式を控えた彼は厳格な父の話にひとまず座った。
「……お前は春からうらら学園の高等部に上がるが、実は理事長から直々にお前に頼まれ事があったんだ」
「あの爺さんが俺に?」
うらら学園の食堂や給食の管理を一手に任されている『うららの台所』の料理長である酒星父は、理事長から孫娘についてお願いがあったと言った。
「孫娘って。もしかして美友か」
「そうだ。長らく病院で過ごしていたが、最近は元気になられたので春から高等部に進学するそうだ」
「マジで?あの美友が」
幼馴染の彼は、あの色白の笑顔の彼女を思い出していた。
「そうだ。そんなお前に理事長は彼女の護衛を頼んで来たんだが、私は断ったからな」
「なんで?なんでだよ」