ケータイ小説 野いちご

訳あり冷徹社長はただの優男でした

家族ごっこ

柴原さんのマンションは、一人暮らしというには広すぎるほど豪華で、私とすずが居候しても全然窮屈ではなかった。

キッチンやトイレ、お風呂場といった水回りは共同だが、私のために一部屋あてがってくれたのでプライベートは守られる。それに、二十四時間換気やビルトインの食洗機、ディスポーザーなど、おおよそ私が一人暮らしをしていた環境とは雲泥の差のマンションだ。
ここに今まで一人で住んでいたなんて贅沢すぎてため息が出てしまう。

すずの荷物はリビングに置いて、どちらでも世話ができるようにした。
すずはさっそくリビングにおもちゃや絵本を散らかし、よくわからない遊びをしながら楽しそうに笑っていた。

柴原さんは社長というだけあって毎日忙しそうにしている。
私は家がすずの保育園と自分の職場に近くなったこともあり、前より少し余裕が出来た。
これはとてもありがたい。

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