ケータイ小説 野いちご

訳あり冷徹社長はただの優男でした

姪っ子

私、橋本美咲と姉の有紗は、姉妹ではあるけど仲はよくない。
メイクもファッションも派手な姉に対して、妹の私は地味で存在感すら薄い。
社交的な姉。
根暗な妹。
なぜこうも正反対なのだろうか。

姉と私は父親が違う。私は母が再婚してからできた子だ。そのとき姉は八歳。
子供の頃から綺麗で愛想もよくてまわりからちやほやされている姉が、私は大嫌いだった。
大嫌いだと本人にも言ったことがある。
なのに姉は気にすることなく、ことごとく私に構う。
就職して一人暮らしをしている今も、暇をみつけては遊びに来るし、聞いてもいない近況をダラダラとしゃべるのだ。

突然、子供ができて結婚すると告げられたときは、さすがに驚いた。しかも別居だという。

すずが生まれて最初の頃はパッタリと来なくなった。まあ、子育てに忙しいだろうし、姉もようやく落ち着いたのねと思ったものだ。

だけどここ一年くらいだろうか。
毎週のように家に来ては子供を預けていくようになったのは。

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