ケータイ小説 野いちご

【完】幸せになるために~Anotherstory~

新しい生活



―コンコン



弾む様な音が耳に届き閉じた瞼を開けると



「美優~おめでと~う」


「赤ちゃん見て来たよ~」



次から次へと病室に入ってくる人達。



窓の外はオレンジ色に染まり、再び病院に現れた遥や宏大は私服に着替えていて



「美優の好きなプリン買ってきたからね」



仕事帰りに寄ってくれたかみちゃんは、ケーキ屋さんの箱を顔の高さまで上げる。


私…プリンは普通に食べれるけど、”好きだ”って言った事は1度も…。



竜クン、サブちゃん、昭次クンに智クン。



そして



「目ぇ覚めちったな?」



優しい眼差しで私を見つめる雄大も、眠そうに瞼を擦りながらおでこ…唇の順にキスを落とす。


< 91/ 478 >