ケータイ小説 野いちご

【完】幸せになるために~Anotherstory~

家族



―4月―

雄大の誕生日を3日後に控えた日の夜。


夕飯もお風呂も済ました私と雄大は、ソファに座り視線を落とす。



「どーする?」



「なぁ…?」



「もう決めなきゃだよ?」



「だなぁ…」



雄大は視線の先にある本をペラペラめくりながら気のない返事を繰り返す。



予定日を間近に控え、私達は赤ちゃんの名前を決めるため”命名辞典”を買ってきたんだけど…。



雄大の気に入る名前はなくて…



「じゃあ、これは?」



「…ねぇな」



私が可愛いと思っても、ことごとく雄大に却下されていく…。


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