ケータイ小説 野いちご

【完】幸せになるために~Anotherstory~

三獣士



―ヴォーンヴォヴォ

――ヴォーンヴォヴォ




「フゥン…ンー…ウワァーン」




―ヴォーンヴォヴォ

――ヴォーンヴォヴォ





大きな通りに隣接する様に建てられたうちのアパートの前を、どこかのチームが下手くそな爆音を次々と上げていく。




「…ッチ」




―ガバッ




イラつきながらベッドから起き上がって、眠りを妨げられた奏大をベビーベッドから抱き上げた。



「よ~しよし…うっさかったねぇ?!」



暗い部屋の中で、肩に奏大の頭をもたれさせながら上下左右にゆっくり揺する。




今は真夜中。


その最中もバカ集団は窓を振動させる程の爆音を上げながらゆっくりと通っていて。



「ウゥーン…」



奏大を眠りから引き戻そうとする。



「大丈夫よ…ネンネ…ネンネ…」



奏大の耳元で低く優しい声で囁いた。


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