ケータイ小説 野いちご

【完】幸せになるために~Anotherstory~

真夜中の天使たち



「はい、あ~ん」



お昼寝から目覚めた奏大の口許に、雄大のおばさんがスイートポテトを少量乗せたキャラ物のスプーンを運ぶ。



奏大はスプーンが口許の間近まで運ばれるのを目で追いながら、パクっとスプーンに食らい付く。


今は夕方の5時で…夕飯にはまだ早く、お昼寝明けの奏大はかなりの腹減りで…。


「そうなのよね~」



よそ見をしながらおやつを食べさせるおばさんに


「んうぅ、あぁ~ッ!!」



身体を前のめりにして、スプーンを持つおばさんの手を引き寄せるくらい。



今は3月の中旬。



奏大は人としての色んな行為を覚えてきていて。


美味しい物の味も、その小さな脳に少しずつ植え付けられている。



そんなグズつく奏大に


「はいはい」


おばさんは優しい声で奏大に答え、再びスプーンを口に運ぶ。


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