ケータイ小説 野いちご

【完】幸せになるために~Anotherstory~

愛 LOVE 雄大




うーん……よく寝た。





カーテンの隙間からキラキラ差し込む朝日で目が覚めて身体を伸ばすと





ん?……。




グーに握って伸ばした手に ゴツッと何かが当たる。




何だろ……?




手の先に顔を向けると




「俺に…何か恨みでもあんのか?」



私の拳は 肘を付き横になる雄大の顔に当たっていて。

握り拳をそのままで 雄大は言葉とは裏腹に優しい笑みを口許に浮かべる。




そうだった。




昨日少年院から雄大が戻って来てたんだった。




今のこの瞬間を 夢にまで見るほど待ちわびていたのに 寝ぼけて台なし…。




私のおバカ。



「ウフフフッ、おはよ~。 いつから起きてたの?」



気まずさを笑ってごまかしながら 仰向けの体制から”よっ”と小さく掛け声を上げ 枕元にある携帯に手を伸ばす。




「6時半…」


「早ッ!! なら起こしてくれれば良かったのに…」




今見た携帯のデジタル時計は 8時を過ぎていた。

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