キーン コーン カーン コーン…


授業終了のチャイムが鳴る。



「お腹ぺこぺこだよ〜」


そう言って、お腹を摩りながら歩いてきた友達の菫。




菫とは高校で知り合った。


明るくてサバサバした性格の菫は、すぐにクラスのみんなと仲良くなり、私と友達になるのも早かった。


肩に掛かるくらいのミディアムヘアで、背が高く、羨ましいくらいスタイルが良い。




私なんて、髪の毛が長いだけで…後は身長も顔も普通。


そんな私でも、菫は可愛いって言ってくれるけど…

周りに可愛い子なんていっぱいいる。





ぐー…



突然聞こえたお腹の音に、慌ててお腹を押さえた。


「食堂行こっか」


そう言ってカバンから財布を取り出す。


「あれ?今日お弁当は?」

「んー?持って来てない」


へへって誤魔化すように笑った私。



そんな会話をして私達は食堂に向かった。