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__あちぃー!!


__.......えってか誰だよ!俺のアイス食べたの!!


__いや...日向の分誰も食べねーし。俺らはもう食べただろ?なぁさら?


__......





セミのミンミンと鳴く音。



Tシャツに湿りつく汗。







机に散乱している夏休みの強敵を一旦無視して休憩していると

あーやこーやと騒ぐ動物みたいな男子が1人。

それを見ては冷静にツッコミを入れる男子がもう1人。







そこに、机の真ん中に挟まれている女子..私はというと..

その会話に参加せず、ゴクリと唾を飲んだ。








『っ....』






あーやこーや言ってる彼と

パジッと目があってしまって思わず目をそらす。







すると


彼は気づいたのか








___まさかっ!食べただろ?俺のアイス!







まるで犯人を見つけたドラマの刑事かのように

指を私に指し出した。






そう。

自分の分を食べてあまりにも美味しかったから

彼が、俺は後で食べると

楽しそうにして残している

最後の1つのアイスを食べてしまったのである。



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