それは甘い甘いキスだった。


「ま…んんっ」

何度も深く口づけされて。
いつしか全身の力は抜けきっていた。


紘毅くんに支えられて、ようやく上体を起こしていられる。


好きな人との年越しが終わり、新年を迎えた今。
三ヶ日が終わりを迎えようとしていた。

あと2日の休みを終えれば、紘毅くんは仕事である。


「まじで仕事嫌だな」


息が乱れる私に対し、平気そうな顔をして抱きしめる。