ケータイ小説 野いちご

永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜

ヨユウなんてものは





12月後半にもなれば、気温がグッと下がる。
家の中も冷えて寒い中、せっかくの休日の朝から紘毅くんは機嫌を損ねていた。


「朝ご飯できたよ」
「……さんきゅ」

お礼こそは言うけれど、そっけない言い方である。


「どうしてそんなに怒ってるの」
「別に」


私の方を一切見ようとしない紘毅くん。
思えば昨日の夜から不機嫌だった気がする。

可能性があるとしたら、お昼から私が出かけるということだろうか。


自惚れてはいけないけれど…明らかにそこから態度が急変したのである。


相手は坂野先輩だ。
彼を担当していた物件探しの人を紹介してもらうためである。


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