「.......で？そのイケメンの名前とか歳は？」
「それが.......何も知らないんだよね.......」
そう、私は助けて貰った時お礼を言うのが精一杯で何も聞くことが出来なかったんだ。
「制服どんな感じだった？」
「学ランで、中にグレーのパーカー着てた」
「この近くで学ランの学校.......
如月東高校しかないわよっ！
しかもあそこは男子高！
沢山話しかけて仲良くなるべきだよ〜！」
梨花すごい、制服だけでどこの学校か分かっちゃうなんて。
「次に見かけたら.......話しかけてみようかな？」
「うん！行動しないと何も始まらないからねっ！」
「ありがとう♪頑張る！！」
こうして王子様に話しかけよう大作戦が始まった。
