「ごめんね....」

燃え盛る屋敷の中で2人の幼子に謝る1人の女性。

その顔は焼けただれ、元の顔が分からないほど。

「-------。生きて...」

そう耳元で呟くと女性は息絶えた。

残された2人の幼子はただただ必死に走った。

涙と汗と血でぐしゃぐしゃになった顔で、横たわ

る多くの人達の屍の間を通り必死に。

2人が心から大好きだった母の最期の願いのため

に。