こうして、僕という人格は3人の人格によって殺された。


年齢も性別も思考もバラバラな僕たちは歪で、未熟で、互いを補うことしか出来なかった。


そんな僕らが消える時、傷は癒え、命は燃え、新たな世界が目を開く。


人の命を殺めることを殺人というのなら、これはきっと世界で1番優しい殺人だ。


明日の世界が光溢れる未来であるように。


僕の最後の祈りは、誰よりも優しい殺人者たちの中で穏やかに笑った。