数時間前



「ねぇ、美玲、その恰好暑苦しい。」



お下げでぼさぼさ髪を引っ張りながら咲が文句を言い出した。咲がこちらをちらっと見て



「伶もだよ。二人ともここでぐらい外しててもいいじゃん。私達以外入ってくる事もないんだし。」



それもそうだなと思い、暑苦しいウィッグを外した



「やっぱ、そっちの方がいいよ、美玲~!」



美玲に抱き着いている咲はほっておいて朝ぶりの開放感に浸っていた



事件が起きたのは放課後の事だった



放課後、帰るだけだけど一応約束だし後々面倒だからとウィッグを付ける事になったそしてつけようとした。