「はあ!?誕生日!?」


そんな真田くんの声が校庭に響いたのはあれから一週間後の放課後こと


「う、うん。」


「なんで言わなかったんだよ!その時に!」


「だってあの時は…もうそれどころじゃなかったし…」


思い出すと自然現象が起こる


「はあああ?まじかよ。せっかくの彼女の誕生日が過ぎてましたとか…」


真田くんはサラサラの髪をくしゃくしゃっとした


「ご、ごめんよ」


「ったく…なにが欲しい?」


「え?」


「誕生日プレゼント」


ええ!?


た、誕生日プレゼントだトォ!?


「い、いいよ!そんなの!」


「だーめ!俺が渡したいの」


う、うう


真田くんが私の目をじっと見る



あの日までは1日1回しか合わなかったはずの目が最近は逆に合いすぎて困る